2014年04月08日

私が甲状腺機能低下症(橋本病)と診断されるまで(後編)



甲状腺機能低下症(橋本病)だと気付かずに激務をこなしまくり、最後には高熱に倒れ病院へ搬送されていまった私ですが、まだまだ甲状腺の存在は知りません。

まだ完全に夏風邪だと思ってます;


倒れた私が運ばれたのは、大きい総合病院でした。

自分でお休みを取って病院に行った時は小さな町医者の所だったので、甲状腺の検査どころではなかったのかもしれません。
だから、「原因不明」という結果に終わっていたのでしょう。恐ろしいです…。

担当してくださった先生は、おそらく70代前半くらいの、強面のおじいさん先生でした。
なんというか…本当にやくざみたいな先生で、ちょっとびびってしまう私…笑


着いてすぐに熱を測って簡単な診察をしたところ、「リウマチ熱」の疑いがあると言われました。

夏風邪じゃなかったのか!というより、何リウマチ熱って!?

リウマチ、って名前だけは知っているけど知識が皆無だった私はそれだけで訳が分からなくなってしまったのに、更にお医者様から一言。

「とにかく検査をしてみないと分からないから血液検査を受けろ、ついでに甲状腺に異常があるかもしれないから、甲状腺の数値も出すからね


えっ、えっ…?甲状腺?何それ…。
という疑問が浮かびちょっとしたパニックになりましたが、更に続いた

「検査の結果が出るまでに一週間かかるから、それまで自宅で安静にしているように」

との言葉に、私は甲状腺何ソレよりも、「え、仕事は休むんですか?」と口にしていました。やっぱりお馬鹿です。

そしたらすぐさま睨みをきかせてくる先生…ただでさえ強面なのに;

お前は馬鹿なのか、こんなに熱があって仕事をして、死にたいのか。そして、知り合いの看護師の方に同じような状況で無理をして仕事をした結果、脳症で首から下が不随となり一生車椅子になってしまった人がいる、お前もそうなりたいのか!!


かなりの剣幕でした…;
正直、初対面の強面のおじいさんにそうやって怒鳴りつけられるのは怖すぎる…!;


ですが、流石に下半身不随と聞いてしまうと怖くなってしまったので、一週間お休みを頂く事にしました。

報告の電話の向こうで、やっぱり上司が「気付いて上げられなくてごめんねー!!;」と泣いていました。
本当に申し訳なかったです。
そして、忙しい時に迷惑を掛けられたのにも関わらず「ゆっくり休んで治してね」という職場の優しい方々に泣きそうになりました。本当に感謝です。



そうして一週間療養する事になった私ですが、纏まったお休みは本当に久しぶりの事だったので妙に安心していました。

やっと休めるー、と思ってました;


だからなのか何なのか、今回処方して頂いた熱冷ましはすんなり効き、一晩で熱が下がってしまいました!


今までの辛い日々は一体なんだったのかorz
っていうくらい、すごく身体か軽い!わーい


熱が下がったからもう出社しても良いなと思っていたのですが、「熱が下がっても一週間は絶対安静」と言われていたので、せっかくだからこれを機に休もう!と、大人しく寝ていました。

けど実際には、熱は下がったのに一日のほとんどの時間起き上がれず。

一日のうちに何度も血圧が上がったり下がったり…朝起きた時は何ともなかったのに、リビングに入ると途端に血圧が下がってダウンしたり、かと思えば一時間後には治っていたり…色々な意味で辛かったです。
常に頭がくらくらしていました。

よく考えたら、40度もあった熱をいきなり平熱まで下げるなんて荒業をしてしまったのだから、当然なのかも。



そんな風にしている内にあっという間に一週間が過ぎ、血液検査の結果が出る日になりました。

本音を言うと、もう少し元気になりたかった;
頭は相変わらずくらくらしていましたし、その頃になると少し動くだけで頭痛、身体が重くて仕方ない。
私は大丈夫なんだろうか、甲状腺がどうとか言ってたけど、何ともありませんように…。


ドキドキしながら診察室へ。

一週間前に怒られてすっかり「怖い!」という印象になってしまった担当医(笑)に、「ちゃんと寝てた?」と早速睨まれる;寝てましたよ!本当に!

そして、まずは検査の結果。

まず、あの熱の正体は過労から出たものでした。
けど、これから先また無理をすれば今度は本当にリウマチ熱として出てくる可能性大だから、くれぐれも無理をしないように!との事。

ああ、でも今はリウマチ熱じゃなかったんだ…とほっとしたのも束の間。


気になっていた甲状腺機能低下症についての結果は…

「甲状腺機能低下症…あなたは橋本病ですねー」

と、さらーっと言われましたorz

そんなさらっと…でも本当に?
その時はよく分からなかったのですが、確かにTSHが異様に高い…

この時TSHは28ほどでした。他の方に比べたら低いような気もしますが、よく知らなかった私は思考が停止するくらいショックでした;

まず最初に「治らない」、「一生付き合っていく病気だ」という事を言われてショックが倍増。
でも、薬を飲んでいれば、数値が落ち着けば大丈夫だと言われたのですが、その時の私はそれどころではなかったです。

まさか自分がそんな病気に…と思うとショックは大きい。治らないとか、ありなの?

しかも、基本的な事は「自分で調べてくれ」と言われて終わり。


ええー、そんな適当な…と思いましたが、後で調べてみるとそういうお医者様は多いのですね。専門医でなくても検査・診断は出来るので、詳しい事は言えないし時間ももったいないのかもしれません。
(ですが、個人的には一度は専門医にかかり詳しい事を聞いた方が今後この病気と付き合っていく上でためになると思います)

でも、そんな状態で慣れない激務をこなしていたせいで身体が高熱という形で危険信号を出したのでしょう。

熱が出なかったら、甲状腺機能低下症になっている事には気付けませんでした。その点では、あの高熱には感謝です。



病院を出た後、両親はもちろん会社の方にも連絡しましたが、どちらも反応は微妙なところ。「ふーん…?そうなんだ…?」という感じです。当然ですよね、私自身ですら初耳の病気なのに。
両親に連絡した際は明るく報告しましたが、内心はショックと不安でいっぱい。はぁ、これからは今まで通り動けなくなるのかなーとか、私まだ20代前半なんですけどとか…。


こうして、よく分からないままチラーヂンを処方され、甲状腺機能低下症と付き合っていく事になったのでした。

そしてこの後、未知の病気であった為に付き合い方が分からず数値の安定に時間が掛かり、苦労していく事になるとは思ってもみなかった…。



ちなみにお仕事の方は、一週間お休みを頂いてしまったので次の日には当初の予定通り戻りました。
それでもまだ病み上がりで治療を始めたばかりだった為まともに動けず、足を引っ張りまくる始末でしたが…ああ;
それでも繁忙期だったので何とか勤めさせて頂きました。本当に感謝です…。

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